数字でみる「大雨」-平成で最悪の風水害

数字でみる大雨

NHKのまとめによると、2018年7月9日18時現在で今回の大雨で亡くなられた方が112名となった。
これは現時点でわかっている数字で、時間が経過するにつれ更に被害の大きさが明らかになるだろう。

幸い僕は特に被害を受けず無事であったが、実家のある市では死者が出ているし、実家に住む両親は7月6日は避難所で夜を明かしたそうだ。身近な人の話を聞くと他人事ではいられない。

今回は大雨について数字で紐解いてみよう。

特別警報とは

平成で最悪の風水害となった今回の大雨だが、普段は聞き慣れない「特別警報」という言葉がニュースから飛び込んできた。
よく聞く「注意報」、「警報」のもうひとつ上の注意喚起なわけだが、特別警報の定義を調べてみよう。

特別警報(とくべつけいほう、英: Emergency Warning)は、日本において、気象災害、水害、地盤災害、地震、噴火などの重大な災害が起こるおそれが著しく大きい場合に、気象庁が警告のために発表する情報。警報の一種だが、警報の発表基準をはるかに超える規模で起きる様な甚大な災害、被害が発生する恐れがあり、最大級の警戒をする必要がある場合に適用される。

出典:wikipedia「特別警報」

要するにすごくやばいことが起こるので警報以上に注意しろというだ。
大雨に関して言えば、気象庁の基準を引用すると以下の通りだ。

台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想され、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧いより大雨になると予想される場合」

発表される基準については、様々な関連指標について過去の災害事例との相対的な度合いで判断されるようだ。

大雨特別警報

運用が開始されたのは2013年8月30日から。
今日までの約5年間で発表された大雨特別警報をみてみよう。

データ引用元:大雨特別警報 – 統計情報 | 特別警報・警報・注意報データベース

台風に頻繁に見舞われる沖縄地方を除けば、各地域概ね1,2件だ。そして、今回がその正に1回であった。
この雨がいかに稀有なものだったかが伺える。

1時間雨量の体感値

では、特別警報が発せられるレベルであった今回の雨量はどのくらいの雨量なのか?

降雨量は通常1時間あたりの数字で表される(10分間や24時間を基準とした指標もある)。単位はミリメートル(mm)。体積を持った水なのになぜ長さの単位と思うかもしれないが、雪が積もったときの積雪〇〇cmと同じイメージを持てばいい。屋外に何かの容器があったとして、そこに水が〇〇mm貯まったということだ。

僕たちが感じる雨の強さと、1時間雨量(mm)の関係を見てみよう。

出典:気象庁「雨の強さと降り方」

今回甚大な被害を受けた地域では1時間に100mmを超える雨が降ったようだ。体験した人にしかわからない恐怖があったと思う。
そして降り続いた雨は西日本の多くの地域で、観測史上一位となる24、48、72時間降水量を記録する大雨となった。

平成30年7月豪雨

もう少しすると、正式なデータが集計され概要がまとめられ、過去の降雨災害(「平成29年7月九州北部豪雨」、「平成27年9月関東・東北豪雨」)のように何かしらの名前がつけられるだろう。
地震のような突発的な災害ならまだしも、雨で人が亡くなってしまうなんて居たたまれない。
梅雨や台風といった特徴的な気候を有する日本では、この先も当然同じようなことは起こり得る。
多数の犠牲者を生んだ、今回の記録的な大雨のデータを、次また起こる降雨災害の被害軽減にぜひとも役立ててほしい。
誰に頼めばいいのやら。

《追記》

2018年7月9日、気象庁により今回の西日本を中心に降り続いた記録的な大雨の名称が「平成30年7月豪雨」と決められた。

7月下旬の平成30年台風12号の被害と合わせてた消防庁による被害状況の集計結果は下記の通り(2018年11月6日時点)

  • 死者 224 人
  • 行方不明者 8 人
  • 負傷者 459人(重傷 113 人、軽傷 343 人、程度不明 3 人)
  • 住家の全壊 6758 棟、半壊 1万0878 棟、一部破損 3917 棟、床上浸水 8567 棟、床下浸水 2万1913 棟

ちなみに、こんな大雨じゃなくて、休日の普通の雨の日は個人的に結構好きだ。
引きこもり体質の僕には格好の「出かけなくてよい理由」ができる。

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