早い、美味い、安いの三拍子揃った庶民の味方。
グルメ編第一弾は「牛丼」である。
今日は牛丼にまつわる数字をみてみよう。
牛丼御三家
まずは、大手3社である吉野家、すき家、松屋についてそれぞれの特徴をみてみる。
企業規模比較
売上や店舗数などの企業規模はどうだろう。
※数字は2017年度会計発表の確定したものを使用
(吉野家HD2018年2月期、ゼンショーHD2018年3月期、松屋フーズ2018年3月期)
項目 | 吉野家HD | ゼンショーHD | 松屋フーズ |
---|---|---|---|
売上高 (全体) | 1,985 | 5,791 | 930 |
営業利益(全体) | 40 | 176 | 41 |
売上高 (牛丼事業) | 1,010 | 2,036 | 784 |
売上構成牛丼比率 | 50.9% | 35.2% | 84.3% |
店舗数 グループ全体 | 3,179 | 5,065 | 1,127 |
店舗数 牛丼(国内) | 1,200 | 1,944 | 953 |
企業規模でみるとすき家を運営するゼンショーHDが頭一つ出ている。
外食産業全体の立ち位置でみると下図のようになる(※数字は2016年度のもの)。
日本人牛丼好きだなぁ。
2016年度外食業界売上高上位10社
メニュー比較
牛丼(並)
まずは、メニューの顔である牛丼。ゼンショーグループ一派ということでなか卯も参戦させた。
吉野家 | すき家 | 松屋 | なか卯 | |
---|---|---|---|---|
名称 | 牛丼 | 牛丼 | 牛めし | 和風牛丼 |
価格 | 380円 | 350円 | 320円 | 380円 |
カロリー | 669kcal | 639kcal | 709kcal | 715kcal |
味は定量化できないので、2018年7月現在各社HPに掲載されているメニュー写真を見比べてみよう。「美味しそうな物撮り」のセンスは吉野家が圧勝だ。
<吉野家>
<すき家>
<松屋>
<なか卯>
メニューの幅広さ(メニュー数)
牛丼以外のメニューの豊富さについて。定番の豚丼から変わり種まで、各社みてみよう。
※情報は2018年7月26日時点でHPに掲載のもの
<吉野家>
- 牛丼:4種 牛丼、サラシア牛丼、牛ねぎ玉丼、コモサラ丼
- 豚丼:6種 新味豚丼、豚キムチ丼、豚ねぎ玉丼、豚半熟玉子丼、豚チーズ丼、おろし豚丼
- 鶏丼:2種 鶏すき丼、おろし鶏丼
- その他 牛カルビ丼6種、カレー8種、鰻重、ベジメニュー
- 定食 定食10種、朝ごはん21種、晩ごはん3種
<すき家>
- 牛丼:10種 牛丼、キムチ牛丼、ねぎ玉牛丼、とろ~り3種のチーズ牛丼、おろしポン酢牛丼、高菜明太マヨ牛丼、わさび山かけ牛丼、かつぶしオクラ牛丼、牛丼ライト、シーザーレタス牛丼
- 豚丼:9種 豚丼、キムチ豚丼、ねぎ玉豚丼、とろ~り3種のチーズ豚丼、おろしポン酢豚丼、高菜明太マヨ豚丼、わさび山かけ豚丼、かつぶしオクラ豚丼、シーザーレタス豚丼
- カレー:10種
- その他 うなぎ5種、海鮮4種、とりそぼろ丼、麺2種
- 定食 定食7種、朝食メニュー11種
<松屋>
- 牛めし or プレミアム牛めし:4種 牛めし、ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし、おろしポン酢牛めし、茎わさび山形だし牛めし
- 丼:3種 キムカル丼、ネギたっぷりネギ塩豚カルビ丼、塩キャベツ豚丼
- カレー:3種
- 定食:7種 牛焼肉定食、カルビ焼肉定食、豚バラ焼肉定食、豚バラ生姜焼定食、ネギだく塩ダレ豚カルビ定食 、ケイジャンチキン定食、ブラウンソースハンバーグ定食、朝定食5種
- その他 麺3種、お子様メニュー
吉野家は丼+朝食充実、すき家は変わり種トッピング豊富、松屋は定食の種類が豊富と各社の特徴が見える
牛丼のお値段
牛肉の価格上昇
2017年7月に中国が14年ぶりに米国産牛肉の輸入を再開したことをうけて、市場の牛肉価格は急上昇している。
牛丼の値上げ
- 松屋: 2018年4月「牛めし並盛」を290円から320円に値上げ。牛焼肉定食やカレーなども10~50円値上げ。ほぼ全面的な価格とメニューの改定を実施。
- すき家: 2017年11月ほとんどのメニューで10~50円の値上げを実施。「牛丼 並盛」は例外的に350円という価格で据え置かれた。
- 吉野家: 下記の通り
上のグラフを見ると、各社値上げも致し方ないと思うが、「吉野家の悪夢」という痛い記憶が各社に値上げを足踏みさせているそうだ。
吉野家は主力である「牛丼並盛」の価格改定をしたのは14年12月。300円から380円に値上げした。当時、牛肉の主要輸入国である米国で干ばつの影響から出荷量が減少したことや、アジア市場での需要拡大が背景にあった。それ以降、吉野家では牛丼並盛の価格改訂は行っていない。
牛丼並盛の値上げにより客足は遠のき、15年1月における既存店の客数は対前年同月比で82.2%にまで落ち込んだ。影響は次の年度にも及び、15年度通期における既存店の客数は前年度比で88.5%だった。16年度も客足はなかなか戻らなかったが、17年度になってやっと客数が上向いてきた。吉野家の広報担当者は「ソフトバンクの『SUPER! FRIDAY』や自社で発行する『毎日80円引き! 定期券』のおかげで客数の底上げができている」と説明する。
この「吉野家の悪夢」ともいうべき現象を松屋とすき家が見逃すはずはない。主力である牛丼並盛の値上げをためらわせる要因の1つになったはずだ。原材料費や人件費が高騰した分を牛丼並盛以外に転嫁した背景にはこういった事情もあったのだろう。
出典:松屋とすき家に「牛丼並盛」の値上げをためらわせた「吉野家の悪夢」| ITmediaビジネスONLINE
各社の値段の推移を引用する。吉野家はここからずっと牛丼並の値段は据え置きということになる。
(注1)シミュライズ調べ(価格の正確性については、保証いたしかねます)
(注2)各チェーンのキャンペーン等を行っていない場合の標準値段(松屋はプレミアム牛めし導入後は同商品の値段)
(注3)吉野家については、2004-2006年の間、松屋・すき家については、2004年中一時的にBSEの影響により販売停止
出典:吉野家、松屋、すき家、3社の牛丼、価格推移-すき家も350円へ値上げで3社300円台の戦いへ | milize
個人的には、松屋が最近まで200円代だったということに驚く。
牛丼に関する雑学
最後は牛丼雑学をどうぞ。
つゆだくのルール
各社のアレンジ注文への対応。
<吉野家>
「つゆだく」=つゆを増やす(規定の何倍かは回答不可)
「つゆ抜き」=つゆを入れない
「ネギだく」=タマネギを増やす(規定の何倍かは回答不可、肉は減らない)
「ネギ抜き」=タマネギを入れない(肉は増えない)
<すき家>
「つゆだく」=つゆを増やす(規定の何倍かは非公表)
「つゆ抜き」=つゆを入れない
「ネギだく」=タマネギを増やす(規定の何倍かは非公表、肉は減らない)
「ネギ抜き」=タマネギを入れない(肉は増えない)
<松屋>
「つゆだく」=つゆを規定の2倍にする
「つゆ抜き」=つゆを入れない
「ネギだく」=タマネギを規定の2倍にする(肉は減らない)
「ネギ抜き」=タマネギを入れない(肉は増えない)
出典:牛丼大手3社の「つゆだく」ルールは?アレンジ注文の対応まとめ | livedoor NEWS
一時期流行ったけど、今言ってるひといるのか?
1997年に人気絶頂だった華原朋美の発言によって、築地店しかなかったつゆだくが広まったらしい。
牛丼の原価率
35.1%。吉野家のIR情報に記載あり(2018年2月期)。
牛丼(並)280円は赤字
280円以下の牛丼は赤字で出している。
牛丼の原価は150円程度だが、これに人件費などの多様なコストを足していくと、320円ほどになる。
なので牛丼は、大盛や特盛で儲けを出しているという事になる。
らしいです。
牛丼の年間消費量
全国でおよそ10億食。
プレステ2で吉野家のゲームソフトが出ていた
内容は知らない
以上。
夜中に牛丼が食べたくなってきた。