皆さん、「ポッドキャスト」についてどれくらいご存知だろうか。
どれくらいというより、そもそも何のことなのかも分からない方へもわかりやすく数字を交えてその魅力を説明したい。
なぜこのテーマなのか?
僕がポッドキャスト聴くのが大好きだからに決っている。
ポッドキャスト(Podcast)とは
まずはそもそもポッドキャストとは何かということを解説する。
ポッドキャスト=インターネットで聴く音声コンテンツ
ポッドキャスト(英: Podcast)とは、インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つであり、オーディオやビデオでのウェブログ(ブログ)として位置付けられている。インターネットラジオ・インターネットテレビの一種である。
wikipedia
現時点では音声が主流なのでポットキャストとは「インターネットで聴く音声コンテンツ」だと思って欲しい。
ラジオみたいな娯楽要素もあるし、語学学習などの教育コンテンツも豊富だ。
特に日本では英語学習関連の番組人気が高い。
ただ実際のラジオのようにリアルタイムで放送を聴くわけではなく、PCやスマホにダウンロードして好きな時に聴ける。
そして無料である。
日本放送、文化放送などの大手ラジオ局も、本業のラジオ放送だけでなく、ポッドキャスト用に番組をアップしていたりする。
なおTBSラジオは2016年6月末をもって、ポッドキャスト配信サービスを停止している。
ポッドキャストの起源と歴史
“Podcast”という名称は、アップルのiPodと”放送”を意味するBroadcast(ブロードキャスト)を組み合わせた造語であるらしいが、別にアップル発のサービスではない。
ケヴィン・マークスという偉い人とアダム・カリーという偉い人が作ったソフトウェアや、デイブ・ウィナーという凄い人が開発したいい感じの技術が合わさってできた、そういうものだ。
詳しく知りたい人は下記を読んで欲しい。
ポッドキャストは、米国ソフトウェア・エンジニアのケヴィン・マークス (Kevin Marks) と、米国MTVの元VJでIT起業家として知られるアダム・カリー (Adam Curry) によるiPodderソフトウェアの開発や、米科学者でスクリプト言語開発に多く関わった経歴を持つデイブ・ウィナー (Dave Winer) によるマルチメディアファイルをRSS内に関連付けすることを可能にするエンクロージャー要素 (enclosure element) の開発を発端にしている。アダム・カリーはそのエンクロージャー要素をいち早く導入したブロガーの一人である。
ウィナーは、米国ラジオ放送NPRのDJであるクリストファー・リドン (Christopher Lydon) のブログに彼のインタビュー放送(2004年米国大統領選挙の報道等)を録音したオーディオファイルを添付する技術について協力し、それに触発される形でカリーのiPodderにも必要な技術が盛り込まれるものとなった。
別にサービスを利用するのにその起源を理解する必要はない。
日本での普及のきっかけはやはり、2005年6月アップルのメディアプレーヤーiTunesでポッドキャスティング機能が実装されたことだろう。
オックスフォード百科事典に「Podcast」という単語が加わったのも2005年だ。
参考:アップル、ポッドキャスティング機能を提供開始 iTunes 4.9からポッドキャストの検索、管理、無料購読などが可能に/ Apple Inc.
ポッドキャストの聴き方は? iTunes, iPhoneアプリで聴ける!
上述したとおり、iTunesで聴けるし、アップルの公式アプリもあるのでiPhoneでも聴ける。
だが、僕の周り(リア友)には聴いているひとが1人もいない。
まだ利用したことがない人は、下記を参考にぜひ一度試しになにか番組を聴いてみてほしい。
★スマホでの聴き方
★パソコンでの聴き方
どのくらいの人が利用している?【リスナー数・配信者数 ・ダウンロード数】
では、果たしてどのくらいの人がこのサービスを利用しているのか?
少し数字を調べてみよう。
本家アメリカでは5人に1人がリスナー
Edison researchの調査によると、アメリカでは2016年時点で21%、約5700万人が1ヶ月以内にポッドキャストを聴いており、2015年にくらべ4ポイント増加している。近年の傾向からいくと、これからも順調に増加していきそうだ。
The percentage of Americans 12+ who say they have listened to a podcast in the last month is now 21%, up from 17% last year.
出典:monthly podcast consumption surges to more than one in five americans / Edison Research
日本のリスナー数は2000万人?
日本のデータを調べてみたがきちんとした調査結果がなかった。
株式会社こえラボの、スマートフォンの普及率をもとにした推定によると日本のリスナー数は約2000万人程度という。
本当ならば意外に多い。
もう一度言うが、僕の周り(リア友)には聴いているひとが1人もいない。N数(友達)が少ないだけという可能性もある。
2018年現在、日本のスマートフォン普及率は71.8%です。
iPhoneのシェアは68.6%になりますので、iPhoneの利用者は約6,200万人となります。私がいろいろな方に確認したところ、iPhone利用者の約2割~3割の方がポッドキャストを聴いているようです。
つまり、1,200万人~1,800万人がiPhoneでポッドキャストを聴いていることになります。Androidやパソコンで聴いている人もいるので、およそ2,000万人はリスナーがいると思われます。
参考:ポッドキャストはどれぐらいの人が聴いているか? / こえラボ
それにしても、日本人のiPhone率はすごい。
配信番組数は52万以上、エピソード数は1850万以上
FACT COMPANY による2018年4月25日付のこちらの記事に、アップルから発表されたポッドキャスト関連の数字がまとめられている。結構最新の数字だ。
アップルによると、これまでに100を超える言語を含む1850万以上のエピソードが52.5万を超える番組で利用可能だ。
これらは、世界中155カ国に広がっている。
配信番組数52万以上とはつまり、「ポッドキャスター」と呼ばれるポッドキャストの配信者も概ね同数以上がいることになるだろう。
累計エピソードダウンロード数+ストリーム再生数は500億件超え
今年3月時点で、累計ダウンロード件数が500億件を突破したという。
これは、アップルを通じた数字なので実際はもう少し多いことになる。
特に近年は目を見張る伸びだ。
■ In 2014, there were 7 billion podcast downloads.
2014年、(年間)70億件のエピソードダウンロードがあった
■ In 2016, that number jumped to 10.5 billion.
2016年には、(年間)105億件に急増した
■ In 2017, it jumped to 13.7 billion episode downloads and streams, across Podcasts and iTunes.
2017年にはさらに増加し、PodcastやiTunesで(年間)137億本のエピソードダウンロードとストリーム再生があった
■ In March 2018, Apple Podcasts passed 50 billion all-time episode downloads and streams.
2018年3月、アップルの全期間累計ダウンロードとストリーム再生数が500億件を突破
Googleがポッドキャスト視聴者を2倍にすると発言!まだまだ伸びるポッドキャスト
もう一つのネット界の巨人グーグルの偉い人もポッドキャストについて、言及している。
“Our team’s mission is to help double the amount of podcast listening in the world over the next couple years,” says Google Podcasts Product Manager Zack Reneau-Wedeen.
参考:Exclusive: Inside The New Google Podcasts Strategy That Could Double Audiences Worldwide / PACIFIC-CONTENT.COM
今後数年でポッドキャスト視聴者数を倍増させるという。
あなたに合ったポットキャスト番組がGoogle検索でヒットする時代が来るんだろう。
どうだっただろう。
ポッドキャストとその未来について理解が深まっただろうか?
僕にもPodcast好きのリア友が近い将来できることを期待している。